« 益井先生、有難うございました。 | メイン | 無期 »

2009年03月23日

犯罪や非行の心理学

実は、私は刑務所や拘置所で暮らしていました。
それ以前には、少年鑑別所や少年院で生活していたこともあります。
皆さんが想像されるとおり、やはりかなり厳しい生活でした。朝は早いし、日中は運動や炊事といろいろなことをします。何より家族と離れなければならないことが一番しんどい・・・・

青森にいたときは、早朝から雪かきもしなければなりませんでした。高知にいたときは、レクリエーションだと言われて南国土佐の炎天下でソフトボールをしたりもしました。

なんて書くと「どんな奴が教員をやっている大学だ・・・・」と思われてしまします。
すべて事実ですが、私は非行や罪を犯して入っていたわけではなく、法務省の職員として勤務をしていました。

改めまして、みなさんこんにちは。犯罪や非行の心理学を教えている出口保行です。

私は大学院で発達心理学を学んだ後に、国家公務員上級A種職という試験に合格し、法務省の心理職となりました。非行少年や犯罪者がなぜ犯行を行ったかを心理学的に分析し、その改善更生を援助する仕事です。

こうした職場では、当直勤務があるのが当り前で、週に1回程度は役所に泊まり込みます。そうして24時間体制で、非行少年や犯罪者の面倒をみながら、心理検査や面接を繰り返していきます。

近藤さんが、「八甲田山の死の行進」とか書いていますが(笑)、これは「集団行動訓練」の一つで、何十人もがきちんと整列し心一つにして手足の動きを合わせて歩くことを言います。簡単に思えてなかなか難しい。中には左手と左足が同時に出てしまうもの、足がからまってしまうものなど様々です。もちろんできなければアウトというものではなく、こうした場面を行動観察することによって、その人の特性が見えてきます。

なにかとんでもなく恐ろしい職場で勤務していたかのように聞こえますが、実際は非常に安全で快適な職場ばかりです。心を開いて付き合えば、心底からの犯罪者などいないものです。

今回は自己紹介、次回でもう少し詳しいエピソードをお話しましょう。

投稿者 出口保行 : 2009年03月23日 11:15