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2009年05月01日
子どもってこんな姿を見せてくれます。
子どもってこんな姿を見せてくれます。
4月半ばのある朝~~
お母さんに送られて登園してき3歳のSくん、園が近づくにつれて、つないでいるお母さんの手を、力いっぱいにぎりしめます。
そして、いよいよ園の門が見えてくると、お母さんの前に回り込んで、「だっこ」を要求します。「まあ! まただっこ?」とお母さんは、笑いながら、でもSくんを抱き上げて、門に向かいます。
門の前には園長先生がお出迎え~~するとSくんは、わざと園長先生がいない方を向いて、お母さんの肩に頭を寄せます。
お母さんはくるっとまわって、Sくんの顔が、園長先生の方に向くようにします。Sくんは急いで頭の向きを変えます。お母さんがまたくるっと回り、Sくんが向きを変え………。
5回くらい繰り返したとき、Sくんが「うふっ」と小さな笑い声をたてました。
すると、園長先生が「Sくん、聞こえたよ。お・は・よ」と、近づいてSくんの頭をなでました。
Sくんの顔は、もう笑顔になっています。
入園間もないSくん、幼稚園は、きらいではないけれど、まだそんなに好きにはな
れません。興味がもてるものもないわけではないけれど、お母さんと一緒にいることに勝る魅力にはちょっと至りません。だから、ボクを置いて帰るお母さんの姿を見ると、何となく涙も出てきてしまいます。
家を出るときには、隣りのおじいちゃんにまで手を振って「いってきま~す」が言えるようになってきているのに、幼稚園に到着するまでのお母さんと歩く道のりは、小さなSくんの胸の内に大きな葛藤を呼び起こす道のりです。
そんなSくんに、2,3日前から園長先生とお母さんが、「くるっと回って、お・は・よ」のおまじないをしてくれるようになりました。
Sくんが自分から、「お母さん、バイバイ!」が言える日まで、お母さんはこのおまじないの力を借りようと心に決めています。
4月の初め、幼稚園や保育園には、こんなSくんたちが、大勢います。
子どもたちの新しい生活の第一歩です。
投稿者 髙梨珪子 : 2009年05月01日 20:50
