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2009年05月28日
子どもってこんな姿を見せてくれます。~その2~
5月のある日、汗ばむくらいの好天に恵まれた園庭には、大勢の子どもたちの声がにぎやかに行ったり来たりしていました。
その園庭の一角にあるミニログハウスの中で、朝から、4歳児のRくんとYちゃん、Kちゃんが、何やら一生懸命に楽しんでいます。近づいて覗くと、「見ちゃダメ!」という3人の大きな声。
どうやら、ごちそう作りに励んでいるようです。それも秘密にしながら……。
しばらくすると、3人が、お皿やお盆に載せたごちそうを持って、おもむろにログハウスから出てきました。そして、盛り付けたものが壊れないように、そっと、そっと、気を付けながら、3歳児のいるうさぎ組のテラスまで来ました。
うさぎ組の中をのぞき込ながら、Rくんが言いました。「先生、F男いる?」「いるわよ。呼ぶの?」「うん。呼んで! きょう、F男の誕生日なんだ。ケーキ作ったの……YちゃんとKちゃんと一緒に……」
Fくんは、Rくんの弟です。
これで「見ちゃダメ!」の意味が分かりました。
弟のためにごちそう作り、それも、一人でではなく、友達に訳を説明して誘い、力を借りながら一緒に作るRくん、出来上がるまでは、弟はもちろん、誰にも秘密で進めたい気持ち、だから、ミニログハウスを選んだのでしょう。なぜなら、このハウスは園庭の端にあります。三方向を囲われているので、いかにも秘密が守れそうです。しかも、うさぎ組からは離れた位置にあります。
砂場の砂やお皿やお盆、葉っぱなどは、必要に応じて遠くからでも運べばよいと考えたのでしょう。
たった1歳しか違わないお兄ちゃんが、弟のことを思ってケーキ作り、「うん、一緒にやろう」と力を合わせる友達、場所を選び、材料を考え、工夫をしながら仕上げる3人のエネルギー、出来上がるまでは「秘密」というちょっとした緊張感などなど、どれもこれも大事な体験です。
子どもたちが子どもの時代にしか得られない体験です。
5月も6月も、7月も……園の中には、大勢の子どもたちがいて、みんながそれぞれに、さまざまな姿を見せ続けています。
投稿者 髙梨珪子 : 2009年05月28日 10:50
